夏になると気になるのが電気代です。家庭の電気使用の中でも、暑い季節に存在感を増すのがエアコンの冷房です。日中も夜も使う時間が長くなるため、毎月の請求額に大きく影響します。
とはいえ、暑さを我慢して使用を控えるのは現実的ではありません。大切なのは、快適さを保ちながらムダを減らすことです。この記事では、今日からできるエアコンの節約のコツをわかりやすくまとめます。
情報
電気代は契約プラン、機種の年式、部屋の広さ、外気温などで大きく変わります。本記事では具体的な金額は断定せず、ムダを減らすための使い方の工夫を中心に紹介します。
なぜエアコンは電気を使うのか
エアコンが最も電力を使うのは、運転を始めて室温を設定温度まで一気に下げようとする立ち上げのタイミングです。部屋が暑いほど、目標まで冷やすのに大きなエネルギーが必要になります。
逆に、いったん部屋が冷えて安定すると、その温度を保つための消費電力は比較的小さくなります。この特性を知っておくと、後で紹介する使い方のコツが理解しやすくなります。
コツ① 設定温度を下げすぎない
冷房の設定温度を1度下げると、その分だけエアコンは余計に頑張ることになります。無理のない範囲で設定温度を少し高めにすると、消費電力を抑えやすくなります。
一般的には28度前後が目安とされますが、体感は人それぞれです。暑さを我慢して体調を崩しては本末転倒なので、自分が快適でいられるラインを探ることが前提です。
コツ② こまめなオンオフより連続運転が有利な場面
エアコンは立ち上げ時に最も電力を使うため、短時間の外出のたびに電源を切ると、戻ったときの再冷却でかえって電力を消費する場合があります。30分から1時間程度の外出なら、つけたままのほうが有利になることもあります。
一方で、数時間以上の不在ならこまめに消したほうが節約になります。外出時間の長さで判断するのがコツです。
コツ③ 風量は自動が効率的
風量を弱に固定すると省エネになりそうに感じますが、実際は逆のことが起こりがちです。弱風だと部屋がなかなか冷えず、設定温度に達するまで時間がかかってしまいます。
自動運転にしておくと、立ち上げ時は強めに、安定後は控えめにと、エアコンが効率よく調整してくれます。風量は自動に任せるのが基本です。
コツ④ 扇風機やサーキュレーターを併用する
冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまります。そのまま放置すると、足元は冷えるのに体感は暑いという状態になりやすいです。
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が均一に冷えて体感温度が下がります。結果として設定温度を少し高めにしても快適に過ごせるようになります。
コツ⑤ フィルターを定期的に掃除する
フィルターにホコリがたまると風の通りが悪くなり、エアコンは同じ冷却のためによけいに働かなければなりません。これが消費電力の増加につながります。
2週間に1回程度を目安にフィルターを掃除すると、冷房効率を保ちやすくなります。手間は少ないわりに効果が出やすいポイントです。
コツ⑥ 室外機まわりに気を配る
室外機は室内の熱を外へ逃がす役割を担っています。前面に物を置いて風の通り道をふさぐと、熱がうまく排出できず効率が落ちます。
また、室外機に直射日光が当たり続けると本体が高温になり、負担が増えます。すだれなどで日陰を作るのは有効ですが、吹き出し口をふさがないように注意してください。
注意
室外機をカバーやすだれで覆う際は、風の通り道を妨げないようにしてください。完全にふさいでしまうと、かえって効率が下がる原因になります。
コツ⑦ 部屋に熱を入れない
そもそも部屋が暑くならなければ、エアコンの負担は軽くなります。窓から差し込む日差しは室温を上げる大きな要因です。
遮熱カーテンやブラインド、窓の外側のすだれなどで日差しをさえぎると、部屋に入る熱を減らせます。日中、留守にしている間もカーテンを閉めておくと効果的です。
コツ⑧ 自動運転モードを活用する
機種によっては、設定温度に向けて運転を自動で最適化してくれるモードがあります。手動であれこれ切り替えるより、まかせたほうが効率がよいことが多いです。
最近のエアコンは省エネ性能が高く、こうした機能が充実しています。お使いの機種の説明書で対応モードを確認してみてください。
電気料金プランの見直しも合わせて
使い方の工夫に加えて、契約している電気料金プランそのものを見直すと、さらに無理なく支出を抑えられる場合があります。生活スタイルに合ったプランを選ぶことも節約の一手です。
電気代全体を整理したい方は、電気代を見直して節約する方法もあわせてご覧ください。
よくある質問
つけっぱなしと、こまめに消すのはどちらが得ですか?
外出時間によります。30分から1時間程度の短い外出ならつけたままのほうが有利な場合があり、数時間以上の不在ならこまめに消すほうが節約になります。
設定温度は何度がよいですか?
28度前後が一つの目安とされますが、体感には個人差があります。体調を優先し、自分が快適に過ごせる温度を基準にしてください。
扇風機を併用すると電気代は上がりませんか?
扇風機の消費電力はエアコンに比べて小さく、空気を循環させることで体感温度が下がり、エアコンの設定温度を高めにできるため、トータルでは節約につながりやすいです。
まとめ
エアコンの電気代は、設定温度や使い方をほんの少し工夫するだけで抑えやすくなります。暑さを我慢するのではなく、効率よく冷やすことを意識するのがコツです。
- 設定温度は下げすぎず、無理のない範囲で少し高めにする
- 短時間の外出はつけたまま、長時間ならこまめに消す
- 風量は自動運転にまかせる
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
- フィルターを2週間に1回程度掃除する
- 室外機まわりをふさがず、直射日光をさける
- 遮熱カーテンなどで部屋に熱を入れない
- 電気料金プランの見直しもあわせて検討する
警告
節約を意識するあまり暑さを我慢しすぎると、熱中症の危険があります。気温の高い日は無理をせず、しっかり冷房を使ってください。健康を守ることが何よりも優先です。