気になった記事をとりあえず保存しておく「あとで読む」アプリ。その代表格だったPocketが、2025年7月にサービスを終了しました。長年使ってきた人ほど、次にどこへ乗り換えるか迷ったまま、保存先が定まっていないのではないでしょうか。
この記事では、Pocket終了のいきさつを振り返りつつ、乗り換え先の選び方と、いま選べるおすすめアプリ5つを比較して紹介します。筆者自身も「あとで読む」アプリを個人開発している立場なので、その視点からの正直な感想も交えてお伝えします。
Pocket終了までの経緯
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Mozillaがサービス終了を発表
Pocketを運営していたMozillaが、サービスの終了を発表しました。ブラウザ拡張やアプリの新規ダウンロードも順次停止されました。
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Pocketのサービスが終了
アプリ・Webともに利用できなくなり、新規保存や閲覧ができなくなりました。
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データエクスポートの受付が終了
保存データの書き出しはこの日まで受け付けられ、以降はユーザーデータが削除されました。
注意
エクスポートの期限はすでに過ぎているため、現在はPocketに残していたデータを公式の手段で取り出すことはできません。これから乗り換える場合は、新しいアプリで保存し直していくことになります。
乗り換え先を選ぶ3つのポイント
Pocketの終了で見えてきた教訓も踏まえると、次のアプリは以下の観点で選ぶのがおすすめです。
- 保存したいのは記事だけか、SNSの投稿や動画も含むか
- 保存したものを見返せる仕組みがあるか
- 料金体系と、やめるときにデータを持ち出せるか
ひとつめは保存対象の幅です。昔と違って、いまは「あとで見たいもの」が記事だけとは限りません。XやInstagramの投稿、YouTubeの動画など、SNS由来のリンクが増えた人は、記事特化型よりも何でも保存できるタイプが向いています。
ふたつめは見返しやすさです。あとで読むアプリは「保存して満足」になりがちなので、タグやコレクションでの整理に加えて、過去の保存を思い出させてくれる仕組みがあると活用度が大きく変わります。
みっつめはデータの持ち出しやすさです。Pocketの終了で痛感した人も多いと思いますが、どんなサービスにも終わりが来る可能性があります。エクスポート機能が標準で用意されているアプリなら、万一のときも安心です。
おすすめ5アプリの比較表
比較表データが設定されていません。
各アプリの特徴
anything.(SNSも動画もまとめて保存できる国産アプリ)
最初に書いておくと、anything.は筆者が個人開発しているアプリです。その前提で読んでいただきたいのですが、まさに「Pocketのように記事を貯めたいけれど、SNSや動画のリンクも一緒に管理したい」という自分自身の悩みから作ったアプリです。
共有シートからワンタップで保存でき、WebページもXの投稿もYouTubeの動画も同じ場所に集まります。コレクションとタグで整理でき、保存したままになりがちなリンクを掘り起こしてくれる「見返しピックアップ」機能があるのが特徴です。ウィジェットやSpotlight検索、Siriショートカットにも対応しています。
Pocketの教訓を意識して、JSON・HTML・CSVでのエクスポート機能を標準で用意しています。保存したデータはいつでも持ち出せるので、安心して使い始められます。基本機能は無料で、上位機能はサブスクではなく買い切り型です。現在はiPhone・iPad専用な点だけご注意ください。
Raindrop.io(環境を選ばない万能ブックマーク)
iOS・Android・PCとほぼすべての環境で使える、ブックマーク管理の定番です。無料プランでも保存数に制限がなく、サムネイル付きの見やすい一覧で整理できます。
あとで読むというより「ブックマークの母艦」という性格が強いので、仕事のPCでもスマホでも同じデータを触りたい人に向いています。多機能なぶん、最初に整理のルールを決めないと散らかりやすい印象です。
Instapaper(記事をじっくり読みたい人向け)
Pocketと並ぶ老舗の「あとで読む」サービスです。保存した記事を本文だけ抽出した読みやすい表示にしてくれるのが最大の魅力で、長文の記事をじっくり読む人と相性が良いです。
インターフェースは英語ベースですが、操作はシンプルなので慣れれば困りません。記事特化なので、SNSや動画のリンク管理には不向きです。
GoodLinks(買い切りで完結するApple製品向けアプリ)
iPhone・iPad・Macで使えるリンク保存アプリで、サブスクではなく買い切りで購入できます。iCloudで同期され、広告もアカウント登録もなしで完結するのが好みの分かれないポイントです。
シンプルさを重視した設計なので、多機能さより「静かに長く使えるツール」を求める人に向いています。
Safariのリーディングリスト(まず無料で試したい人向け)
iPhoneに最初から入っているSafariの標準機能です。共有メニューから追加するだけで、オフラインでも読めるように保存されます。
タグや整理機能はほぼないため、保存数が増えると探しにくくなります。あとで読む習慣が自分に合うかどうか、まず試してみる入り口としておすすめです。
よくある質問
Pocketに保存していたデータはいまから移行できますか?
残念ながらできません。データエクスポートの受付は2025年10月8日で終了し、以降のユーザーデータは削除されています。これから使うアプリでは、エクスポート機能の有無を確認しておくのがおすすめです。
無料で使い続けたい場合はどれがいいですか?
完全無料ならSafariのリーディングリストが手軽です。整理機能も欲しい場合は、Raindrop.ioの無料プランや、anything.の無料枠から始めるのが良いでしょう。
サブスクと買い切りはどちらを選ぶべきですか?
毎日ヘビーに使うならサブスクの高機能サービスも選択肢ですが、あとで読むアプリは長く静かに使うツールなので、費用が積み上がらない買い切り型や無料枠の広いアプリから始めるのが安心です。
まとめ
Pocketの終了は残念でしたが、乗り換え先の選択肢はむしろ充実しています。記事中心ならInstapaper、環境をまたぐならRaindrop.io、Apple製品で完結させるならGoodLinks、そしてSNSや動画も含めてまとめて管理したいならanything.という住み分けです。
どのアプリを選ぶにしても、今回の教訓は「データを持ち出せるアプリを選ぶ」こと。気になるものを無料枠で試しつつ、自分の保存スタイルに合う一本を見つけてみてください。
SNSも動画もまとめてブックマーク
anything.は共有シートから何でも保存できる国産の「あとで読む」アプリ。無料で始められて、データはいつでも書き出せます。
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